フリー鍛造(自由鍛造:じゆうたんぞう)

フリー鍛造(自由鍛造:じゆうたんぞう)とは 

フリー鍛造(自由鍛造)とは熱間加工の一種で、プレスまたはハンマを用い、上・下金敷や汎用治工具で力を加え、鍛伸、据込み、穴あけ、穴広げ、中空、展伸、せぎり、切断などの基本作業の一つもしくは組み合わせにより、鍛錬・成形を行う鍛造工法をフリー鍛造と呼びます(または自由鍛造とも呼ばれます)

『鉄は熱いうちに打て』の言葉の通り、材料を高温に熱し、冷めないうちに、金属を鍛えながら形を変えるのが、鍛造です。つまり、鍛造には「成形」と「鍛錬」の両方の要素が含まれています。

一般的に、フリー鍛造(自由鍛造)は大型鍛造品や小ロット多品種に対応することで、本領を発揮します。

フリー鍛造(自由鍛造)は型鍛造(かたたんぞう)のような精密な金型(製品形状が彫刻された金型)は使用しませんが、切削時の取り代は、型鍛造品(かたたんぞうひん)よりフリー鍛造品(自由鍛造品)の方が多くなります。

自由鍛造の英語表記はopen die forging または flat die forging と表記されます。

ちなみに、溶かした金属を金型に流し込んで冷やす「鋳造(ちゅうぞう)」という成形方法があります。鋳造は、流し込むとき、製品の内部に気泡ができてしまうため、鍛造と比べると強度は低くなります。

金属を溶かさず、固体そのままの金属を叩くことで、強度が高い金属に成形方法が鍛造です。

川上鉄工所はエアーハンマを使用した鍛伸、伸ばしが得意な会社です!

材料長さ500mmもの材料を1500mmまで鍛伸(たんしん)することが可能です。

フリー鍛造

自由鍛造による長尺鍛造品の鍛伸(たんしん)

長尺鍛造品の鍛造を動画でご覧いただけますので、ご覧ください!

自由鍛造による試験片鍛造(鍛伸加工:たんしんかこう)

鋼種は、JIS炭素鋼・合金鋼(SC・SCr・SCM・SNCMなど)JIS特殊用途鋼(SUJ)等で実績があります。

打ち上がり寸法は最小径 φ25 より鍛造可能です。角形状の材料を円柱状に鍛伸できます。長さは、径や角形状のサイズにもよりますが、最大約1000ミリ位まで鍛造可能です。(8~20kgで実績があります)

材料は弊社で調達可能ですし、持ち込んでいただいた材料を鍛伸することも可能です。

工程は鍛造のみ、もしくは熱処理までですが、各種試験(引試試験など)を希望される場合は弊社より、外注依頼させて頂くことも可能です。数量は 1本からご注文頂けます。

詳細についてはお手数ですがお問合せ頂けると嬉しいです!

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自由鍛造による鍛伸加工:たんしんかこう(その2)

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 板材をレーザーカットした後、鍛伸した実績があります。

鍛伸前(写真上部)は全長が350mm、厚みは20mmでした(均一な板材なのでどこの寸法も20mm)

こちらを鍛伸加工により全長450mm、厚み14mmに仕上げました。(写真下部)

両側の厚み寸法は変えず、胴体部分のみを鍛伸しております。

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