丸物・リング類の鍛造品を紹介します
丸物・リング類の鍛造品の事例を一部ご紹介させて頂きます。(株)川上鉄工所で生産している製品の重量 大まかな目安として5kg ~ 20kgとなっております。
製品重量に関わらず、随時ご相談承っておりますのでお気軽にお問合せ下さい。
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リング状の鍛造品 製造上の留意点について
① 品名:ギアー
用途 | 材質 | 製品重量 | 歩留り | 工程 |
農業機械部品 |
SCR |
4.85kg |
89.2% |
材料切断 → 加熱 → 型打ち(据込み→仕上打ち) → バリ抜き → 熱処理 → ショットブラスト → 目視検査 → 出荷 |
② 品名:ギアー
用途 | 材質 | 製品重量 | 歩留り | 工程 |
農業機械部品 |
SCM |
9.30kg |
85.4% |
材料切断 → 加熱 → 型打ち(仕上打ちのみ) → バリ抜き → 熱処理 → ショットブラスト → 目視検査 → 出荷 |
③
用途 | 材質 | 製品重量 | 歩留り | 工程 |
- |
SCM |
6.10kg |
91.9% |
材料切断 → 加熱 → 型打ち(据込み→仕上打ち) → バリ抜き → 熱処理 → ショットブラスト → 目視検査 → 出荷 |
④
用途 | 材質 | 製品重量 | 歩留り | 工程 |
― |
SCR |
3.20kg |
80.2% |
材料切断 → 加熱 → 型打ち(据込み→仕上打ち) → バリ抜き → 熱処理 → ショットブラスト → 目視検査 → 出荷 |
⑤
用途 | 材質 | 製品重量 | 歩留り | 工程 |
- |
S45C |
10.50kg |
88.7% |
材料切断 → 加熱 → 型打ち(据込み→仕上打ち) → バリ抜き → ショットブラスト → 目視検査 → 出荷 |
1. リング形状の鍛造品の製造上の留意点について
リング形状の鍛造品には、製造上の重要な注意点があります。それは、座屈(ざくつ)を防ぐことです。
座屈を防ぐためには、高さと直径の比(L/D)(ディーバイエル)を3以下に管理する必要があります。
一般的にL/Dが2.5以上になると座屈のリスクが高まります。
座屈を避けるために、工程を分割して予備据込みを行った後に仕上げ据込みを行う方法が効果的です。
2. リング形状の鍛造品の最大外径と厚み、最小外径と厚み、穴の個数は?
川上鉄工所が製造している、リング形状の鍛造品の主な仕様は下の表になります
【表1 リングギヤの最大外径と厚み、最少外径と厚み】
外径 | 厚み | |
最大外径 | Φ350 | 20mm |
最少外径 | Φ190 | 30mm |
リング形状の鍛造品において、最大径はΦ350、厚みは20mmです。使用する材料径はΦ110です。
一方、最小外径はΦ190、厚みは30mmです。
川上鉄工所では、最大材料径Φ120までインダクションヒーターで加熱することが可能です。(材料径Φ120、材料長さ250mm、使用する材料重量 約22kgの鍛造実績あります)
さらに、最大穴径はΦ120で、一度のバリ抜きで最大6個までの穴抜きが可能です。
ただし、リング中心の穴径が大きくなるほど、歩留まりが悪化するというデメリットがあります。
リング形状の鍛造品について、お問合せいただく場合はお手数をおかけしますが、以下の問合せフォームからご連絡頂けると嬉しいです!