関係性の中で育つ最適(2025年_6月号)

川上鉄工所メルマガ_2025年_6月号

いつも大変お世話になっております。
株式会社川上鉄工所の川上朋弘です。

このメールはお世話になっている方々に
近況報告をお送りするメールです。

5月にお送りしたメルマガに関しても
ご返信をいただき
いつも本当にありがとうございます。
一部ご紹介させて頂くと

あるスポーツのスポンサー対応を担当されている方は、
「まずは自分から歩み寄る。信頼を築いてから成果を回収する」
そういった視点が必要なのだと
仰っておられました。

ある建設業に従事されている方からは
「相手に立場に立って物事を考えるようにと、
セブンイレブンではお店を売り場と言わず、
お客様の買い場と言っているそうです。」
と教えてくださいました。

ある製造業に従事されている方からは
「部門間の垣根を越え、次工程はお客様という気持ちを持って、
日々作業しよう」と 常々メンバーに言って
行動していると教えてくださいました。

これらの言葉を読んでいて、ふと思い浮かんだのは
視点が変わると「最適」の意味が変わる
ということです。

たとえば、美容師さんなら
「自分が思う最高の仕上がり」と「お客様が求める仕上がり」が
必ずしも一致しないことがあるでしょう。

医師なら
「医学的に最適な治療」と「患者さんが受け入れられる治療」の間で
バランスを取る必要があるかもしれません。

営業職なら
「自社にとって都合のいい提案」と「顧客にとって価値のある提案」を
どう調和させるかが腕の見せ所でしょう。

これらの言葉に共通しているのは、
視野を広げた先に見えてくる「最適」は、
一人の頭の中で完結するものではなく、
相手がいて、相手との関係性の中で育っていくもの
だという視点です。

社内での部門間の連携も、
取引先との信頼関係も、
地域コミュニティとのつながりも、
すべて「相手との関係性」を抜きにしては語れません。

美容師さんの技術も、
医師の治療も、
営業の提案力も、
結局は「相手の立場に立ち、相手になりきり、どう寄り添うか」に
かかっているのかもしれません。

私自身振り返ると「自分の視点」に閉じこもってしまいがち
だということに気付かされます。

「会社の方針はこうだから」
「これまでのやり方はこうだから」
「自分の経験ではこうだから」

思い返せば、私は自分基準を押し付けて、
相手を不快にさせてしまったことが
多々あると反省しました。

だからこそ、「相手との関係性の中で最適を見つける」ことに
価値があるのかもしれません。
相手のことを考え抜いて、時には
自分も相手も納得できる落としどころを探り、
そうやって築いた関係性が、そういう現場の空気感が
きっと強い絆になるのだと感じております。

またメールさせていただきます。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

川上朋弘のプロフィール画像

記事を書いた人:川上 朋弘

(株)川上鉄工所 代表取締役

2007年(株)川上鉄工所入社、2022年代表取締役就任。
金型設計の奥深さに魅せられ、鍛造現場の職人たちの卓越した技術に感銘を受ける。
「アイディアを形にする鍛造の魅力」をより多くの人に伝えたいという想いから、情報発信を続けている。

保有資格:1級一般熱処理技能士