岡山理科大学で川上鉄工所のPRをさせて頂きました!

先日、岡山理科大学の機械システム工学科の授業で川上鉄工所のPRをさせていただきました。

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2024年7月と2024年9月の2回に分けて実施し、後日、学生の方々の感想を送っていただきました。
学生の方々に向けてプレゼンさせていただいて感じた事などをまとめてみました。

 

1. 岡山理科大学でプレゼンをするに至った経緯

岡山理科大学でプレゼンさせていただいた経緯としては、岡山県が年に1回開催する展示会「OTEX」で、川上鉄工所のブースに大学の教授が立ち寄られたのがきっかけです。

OTEX おかやまテクノロジー展2024の特設ページはこちらから

その時、私は岡山に鍛造や塑性加工のシミュレーションを専門とする先生がいらっしゃることをそれまで知らなかったので、驚きました。教授からは、「鍛造品の紹介だけでなく、学生に鍛造がどのように社会に役立っているかをPRしませんか?」というお話をいただきました。

2. 岡山理科大学でのプレゼンに際して伝えたかったこと

プレゼンさせていただくに際して、どんなことをお伝えしたら、学生さんにとって有意義かを考えました。まず考えたことは、授業で軽く習っているだけだとしたら、学生さんにとっては、鍛造と鋳造の違いも曖昧なのではないかと思いました。

では、鍛造という技術について、伝えればいいのか?というと、それも違うと思いました。なぜかというと、「鍛造」とは加工方法の名前であって、商品の名前ではありません。例えばボールペンがほしい人はボールペンを探しますが、鍛造品がほしいという人は滅多におりません。

ボールペンを探す人が重視することは、書き心地や価格です。油性か水性かくらいは気にするとしても、どのように作られたか、製造方法に関心がある人は少ないでしょう。

なので、今回のプレゼンでは「鍛造の方法」よりも、「鍛造でどのような製品を作っているか」に重点を置いて説明する方が興味を持ってもらえるのではないかと考えました。

3. 岡山理科大学での当日のプレゼン内容

プレゼンの中では、川上鉄工所が具体的に手掛けている製品を例に挙げて、鍛造品が私たちの日常生活や産業にどのように役立っているかをお話しました。また、鍛造技術の重要性や将来の可能性についてもお話しました。

4. 岡山理科大学での当日の学生の反応や手応え

当日、話を聞かれた学生さんたちは「こんなところに鍛造品が使われているんだ!」と驚いてくれたようです。特に、普段の授業では聞けない鍛造の具体的な話に興味を持ってもらえたようです。

以下に学生さんからいただいたフィードバックを抜粋してご紹介します。

(1)「普段の授業では細かく聞けない鍛造について聞けた」

これは、何人もの学生さんからいただいたご意見です。

「普段の授業では細かく聞くことのできない鍛造について聞くことができた」
「授業では聞けない鍛造についての詳しい説明を聞くことができ、良い経験になった」
「実際に大きな機械のハンマーなどで叩いて加工するところは初めて見て意外と早くできていたので職人技だと思った」
「鍛造に関しても授業内で時間の都合上、詰められなかった部分の話を聞けたので、とてもありがたい機会だと感じた」
「実際の企業の現場での工程について知ることができ、とても良かった」
「授業で聞いた加工法がでてきて、実際行っている様子などが改めてよくわかった」
「加工学で習った加工を実際にやっている会社の話を直接聞けて貴重な体験だった」
「実際に習ったことを見るということはあまりないことなのでとてもいい経験になった」
「実際に現場で作業している人の話を生で聴けたのでより加工学について理解が深まり、加工においての細かな違いを知れたので良かった」
「工程を細かく区切って製品を作っていくことで、製品の耐久性、デザイン性であったり、要望にあった細かい型を制作することができるようするなど様々な工夫思考がされており、すごく丁寧に仕事をされていると思った」
「加熱してから完成までの行程は見たことがなかったので途中で予備成形などの工程が入るのが、とても興味深いと感じた」

岡山理科大学でのプレゼンを依頼くださった先生は、鍛造や塑性加工のシミュレーションを専門とされています。鍛造の現場での具体的な話をお伝えすることで、授業の補完をさせていただけたとしたら、お役に立ててよかったと思っています。

なお「鍛造というとハンマーで叩いて成型するものを高校で学んでいたので、今回の金型鍛造は新しく思えた」というご意見や「鍛造も自動化が進んでいると思っていたが、ほとんど手や足などを使い機械を動かしていた。これは相当な技術が必要と感じた」というご意見もありました。

伝統的な技術と現代の技術との違いを知っていただいたと同時に、現場での実際の工程を理解してもらう良い機会だったのではないかと感じています。鍛造業ひいてはものづくりをどの視点で訴えたいかを考えなければとも思いました。

(2)「今までイメージしにくかった自分の将来のことも少しイメージできた」

また、何人かの学生さんからは「工場で働いている人の話を聞くことで、今までイメージしにくかった自分の将来のことも少しイメージできた」などの感想があり、仕事やキャリアについても考えるきっかけになったようです。

「実際に工場で働いている方からお話を聞き、今までイメージしにくかった自分の将来のことも少しイメージできたので良かった」
「ものづくりの会社の作業が聞ける貴重な機会ですごくありがたかった」
「総社という身近な場所で車のトランスミッションを作っていることを知って車産業が身近なものに感じることができて、将来の方針が少しクリアに見えるようになった」
「将来、ものづくりをすることによって人の役に立ちたいと思っているので、川上鉄工所の事例紹介で、ものづくりで人の暮らしのために役に立つとはこういうことなのかと納得し、将来このようになりたいと思った」
「技術開発の仕事について知ることができた」
「イメージしにくい工業系の仕事内容まで紹介してもらいありがたく感じた」
「様々の部署があり一人一人がそれぞれの役割を自覚して全うすることが大切だとわかった」
「ものづくりの会社の作業が聞ける貴重な機会ですごくありがたかった」

今回のプレゼンは製造技術への理解を深めるに留まらず、今後のキャリアについて考える一つのきっかけにしていただいたようです。実際のものづくり企業の実態を知ることは、学生さんにとって将来の選択肢を広げることにつながると考えます。

今回のプレゼンが、学生さんたちが、自分自身のキャリアをより明確に描き、自らの未来を具体的に考える一つの手助けとなったのであれば嬉しいことです。

今回の岡山理科大学でのプレゼンを通じて、今後もこのような機会を増やし、鍛造技術の魅力を広めていくことが重要と再認識しました。

学生さんに技術の進化を知っていただき、また、社会とのつながりを感じていただくことで、自分たちにできる支援を続けていきたいと考えています。

川上鉄工所では、「自由鍛造(フリー鍛造)」や「型鍛造」を行っております。自由鍛造(フリー鍛造)や型鍛造についてのお問い合わせは以下の問合せフォームからお願いいたします。

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