カウンターギヤ・シャフト類
川上鉄工所では【型打】の前工程にエアーハンマを配置し、予備成形として鍛伸(たんしん)を行うことにより、カウンターギヤ・シャフト類は平均85%もの高歩留りを達成しています。
川上鉄工所のカウンターギヤ・シャフト類製造工程のポイントはエアーハンマの予備成形(鍛伸:たんしん)です。エアーハンマで製品形状に近づけるべく鋼材を鍛伸(打撃して伸ばす)した後、エアードロップハンマで製品形状を造りこみます(型打)その後、トリミングプレスでバリを切り離します。この様に川上鉄工所ではエアーハンマとエアードロップハンマの併用で歩留りアップを図っています。
(歩留まり(ぶどまり):材料からどれだけ無駄なく製品が作れるかを示す割合のこと。バリを含まない鍛造品の質量を、それを作るために投入した材料の重量で除した値。数字が大きい程、無駄になる材料が少ないことを表します。例えば、1kgの材料から800gの製品が作れたら、歩留まりは80%になります。)
① 品名:カウンターギヤ
用途 | 材質 | 製品重量 | 歩留り | 工程 |
自動車部品 |
SCR |
6.3kg |
86.0% |
材料切断 → 加熱 → 鍛伸 → 型打ち → バリ抜き → 熱処理 → ショットブラスト → 歪検査 → 磁気探傷検査 → 出荷 |
② 品名:アウトプットシャフト
用途 | 材質 | 製品重量 | 歩留り | 工程 |
自動車部品 |
SCR |
4.8kg |
87.4% |
材料切断 → 加熱 → 鍛伸 → 型打ち → バリ抜き → 熱処理 → ショットブラスト → 歪検査 → 磁気探傷検査 → 出荷 |
③ 品名:アウトプットシャフト
用途 | 材質 | 製品重量 | 歩留り | 工程 |
自動車部品 |
SCR |
5.4kg |
88.2% |
材料切断 → 加熱 → 鍛伸 → 型打ち → バリ抜き → 熱処理 → ショットブラスト → 歪検査 → 磁気探傷検査 → 出荷 |
④ 品名:ハイポイドピニオン
用途 | 材質 | 製品重量 | 歩留り | 工程 |
自動車部品 |
SCM |
4.8kg |
84.9% |
材料切断 → 加熱 → 鍛伸 → 型打ち → バリ抜き → 熱処理 → ショットブラスト → 歪検査 → 磁気探傷検査 → 出荷 |